ブログテーマが決まらない？5つの基準で見つける方法

2025年2月2日

ブログのテーマ選定は、長期的な運営を左右する重要な決定事項です。以下のような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。

自分の興味や専門性を活かせるテーマが見つからない
収益化の可能性があるジャンルがわからない
需要があり、差別化できるテーマの選び方がわからない

結論から言うと、自分の経験・情熱と市場のニーズのバランスを考慮し、5つの具体的な判断基準に照らし合わせることが、最適なテーマ選定の鍵となります。

本記事では、ブログテーマを決める際の5つの判断基準と、選定に迷った時の対処法を詳しく解説します。

テーマ選びに必要不可欠な市場分析の方法や、おすすめのブログジャンルも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ブログテーマ選定の5つの基準！自分の興味と市場ニーズのバランスがカギ

ブログテーマ選びで迷っている方に、5つの具体的な判断基準を紹介します。

経験があり過程を発信できる
情熱を持って書き続けられる
各ジャンルの市場が成長している
需要があり収益化が見込める
差別化できる専門性や資格がある

それぞれのバランスがよいものが、長く続けられる理想的なテーマとなるはずです。

1．経験があり過程を発信できる

ブログのテーマ選びで最も重要なのは、自分自身の経験に基づいた確かな知識と実践力です。

読者は、実際に体験した人からの生の情報を求めています。

経験には、仕事での専門知識や趣味で培ったスキル、人生におけるさまざまな出来事など、多岐にわたる要素が含まれます。

これらの経験を活かせるテーマを選べば、誰よりも説得力のある記事が書けるでしょう。具体的には以下のようなものがあります。

自身が直面した問題とその解決方法
試行錯誤の過程で得た独自のノウハウ
成功体験だけでなく、失敗から学んだ教訓
具体的な数値やデータで裏付けられる成果

特に重要なのは、その経験を「どのように」乗り越えたのか、克服過程を具体的に説明できることです。単なる結果報告ではなく、読者が実践できるステップを示せるテーマが理想的でしょう。自分の経験を体系的に整理し、読者目線で必要な情報を発信できるテーマであれば、長期的な運営も可能です。

2．情熱を持って書き続けられる

ブログは長期的な取り組みになるため、情熱を持って追求できるテーマ選びが重要です。

一時的な流行や収益だけを追いかけると、モチベーションの維持が難しくなってしまいます。

そのため、自分の価値観と合致するテーマを選ぶとよいでしょう。毎日の生活や仕事の中で、自然と情報収集したくなる分野がおすすめです。そのテーマについて考えることが楽しく、新しい発見があるほど、記事作成の継続性は高まります。

また、学びと成長が実感できるテーマもおすすめです。成長しながら発信ができるので、過程がコンテンツになる可能性があります。

たとえば料理が好きな人なら、新しいレシピの開発や食材の研究など、学びながら記事が書けるテーマが理想的です。

情熱があれば、困難に直面しても乗り越える原動力になるでしょう。

3．各ジャンルの市場が成長している

成長市場のブログテーマであれば、読者数の増加や収益化が縮小市場に比べて容易です。市場の成長性を判断するために、以下の3つの視点からデータ分析をお勧めします。

Googleトレンドやキーワードプランナーで検索ボリュームの推移を確認し、上昇傾向にあるジャンルを特定する
経済産業省や民間シンクタンクの市場調査レポートで、3-5年先の市場規模予測を確認する
X（旧Twitter）やInstagramのハッシュタグ投稿数の推移から、SNSでの話題性と関心度を把握する

たとえば「人手不足」や「生成AI」といったジャンルは、社会的なニーズの高まりを受けて検索数が年々増加傾向にあります。

ただし市場の成長性を見極める際は、一時的なブームなのか、それとも長期的な成長が期待できる分野なのかを慎重に判断することが重要です。

特に、政府の施策や技術革新と関連が深いジャンルは、将来的に市場拡大する可能性が高いでしょう。

4．需要があり収益化が見込める

ブログで収益を目指すなら、市場の収益性を事前に分析することが重要です。テーマ選びの段階で、収益化の可能性を具体的に検討しましょう。

収益化手段	市場分析のポイント
アドセンス	クリック単価と広告表示量
アフィリエイト	報酬単価と成約率
独自商品	市場規模と競合状況

まずは、Similar Webなどの分析ツールで競合サイトのPV数を調べます。月間10万PV以上を達成しているサイトが複数存在する市場は、収益化の可能性が高いと判断できます。

広告主の出稿状況も重要な指標です。Google キーワードプランナーで検索ボリュームと広告費を確認し、広告主が積極的に投資している市場かどうかを見極めましょう。

アフィリエイト案件の報酬単価も参考になります。A8.netやもしもアフィリエイトなどの主要ASPで、該当分野の商品を探してみてください。

報酬単価が高く、かつ商品数が豊富な市場は収益化の余地が大きいといえます。

5．差別化できる専門性や資格がある

専門資格や業界経験を持っている方は、その知識を活かしたブログテーマを選ぶことで、他のブログとの差別化が図れます。

資格や専門スキルは、読者に信頼性の高い情報を提供できる強みとなるためです。また、Googleが推奨する「権威性」にも合致します。

差別化に活かせる専門性の例として以下のようなものがあります。

専門分野	想定されるブログテーマ
税理士・会計士	確定申告節税対策会計実務
看護師・介護士	医療情報介護の実践知識
ITエンジニア	プログラミングシステム開発

専門性を活かして、実務経験に基づく具体的なノウハウや、業界の最新動向を交えた解説がおすすめです。

資格取得のプロセスや学習方法、実践的なテクニックなど、読者が本当に知りたい情報を提供しましょう。

ブログテーマが決まらないときの対処法

ブログを始めたいけれどテーマが決まらない方のために、実践的な対処法を3つ紹介します。

紙に書き出してみる
ASPで商品をチェックしてみる
キーワードや上位記事を調べてみる

以上の方法を組み合わせれば、継続的に記事が書ける上、収益化できるブログテーマを選定できます。

1. 紙に書き出してみる

ブログのテーマ選びで最初に取り組むべきなのが、アナログな方法での思考の整理です。

パソコンやスマートフォンではなく、紙とペンを使って自分の興味や経験を書き出してみましょう。

まず、思いつくことを何でも書き出すことから始めます。以下のポイントに注目しながら、自由に書き出してみてください。

現在の趣味や過去の経験
仕事で培ったスキルや知識
最近関心を持っている分野
人から相談されることが多いこと
これから学びたいと思っていること

書き出した項目それぞれについて「継続的に記事が書けるか」「自分が楽しめるか」という観点で評価を行います。この時点では深く考えすぎず、直感的な判断で構いません。

評価が高かった候補について、具体的な記事のタイトル案を10個程度書き出してみましょう。

この作業で記事が思い浮かびやすいテーマは、継続的な運営に適している可能性が高いといえます。

2. ASPで商品をチェックしてみる

ASPサイトの売れ筋商品ランキングを確認することで、人気の商品ジャンルやアフィリエイト案件が見えてきます。

A8.netやバリューコマースなど、大手ASPサイトの商品情報を確認することをおすすめします。

ASPでの売れ筋ジャンルと成果報酬額の目安、承認率を表にまとめました。

ジャンル	成果報酬目安	承認率
美容・コスメ	1,000〜3,000円	80%以上
健康食品	2,000〜5,000円	75%以上
金融商品	3,000〜10,000円	60%以上

商品情報を確認する際は、成果報酬の金額だけでなく、商品レビューの書きやすさも重要な判断基準になります。

実際に商品を使用した感想や、具体的な使用方法など、記事のネタが豊富に出てくるジャンルを選びましょう。

また、報酬が高くても承認率が低いと収益に結びつきません。高単価で承認率が低い案件よりも、中程度で承認率が高い案件を選ぶ方が収益が高くなる可能性もあります。

さらに、季節商品か通年商品かという視点も忘れずにチェックしましょう。

通年で需要のある商品ジャンルのほうが、継続的な記事作成が可能なため、安定した収益が期待できます。

ASP名	特徴	適したブログジャンル
A8.net	老舗ASP 広告主数2万5千社以上管理画面が直感的	初心者向け生活系全般
もしもアフィリエイト	Amazon商品取扱可審査基準が緩め	商品レビュー系趣味系
バリューコマース	Yahoo!ショッピング・楽天市場と提携	ファッション美容系

3. キーワードや上位記事を調べてみる

Googleキーワードプランナーを活用すれば、ブログテーマの可能性を数値で確認できます。

検索ボリュームの大きいキーワードは、多くの読者が情報を求めているテーマといます。

キーワードリサーチのポイントを表にまとめました。

調査項目	確認ポイント
検索ボリューム	月間検索数と季節変動
競合状況	上位表示サイトの質と数
関連キーワード	派生テーマの広がり

上位表示されているブログ記事を分析することも重要です。

タイトルの付け方や記事構成から、読者のニーズを具体的に把握できます。競合ブログの投稿頻度や記事の質を調べると、そのテーマでブログを始める際の参入障壁も見えてきます。

他のブログとの差別化ポイントを見つけ出せれば、独自性のあるコンテンツを作る突破口となるでしょう。

リサーチにはラッコキーワードが便利

キーワードリサーチツール「ラッコキーワード」を使えば、ブログテーマの市場性を効率的に分析できます。

検索キーワードの需要と競合状況を一目で把握できるため、参入しやすいテーマを見極めるのに役立つでしょう。

基本的な分析ステップは以下のとおりです。

気になるキーワードを入力し、関連キーワードを網羅的に抽出
各キーワードの月間検索数と上位表示の難易度をチェック
上位サイトのコンテンツ戦略を確認し、差別化のポイントを見出す
季節変動や需要トレンドを分析し、長期的な市場性を判断

特に注目したいのは、検索需要と競合とのバランスです。

検索数が多すぎると競争が激しく、少なすぎると読者獲得が難しくなるからです。月間検索ボリュームが100〜1000回程度の低～中程度のキーワードを狙うのが効果的です。

ラッコキーワードの分析結果を参考に、自分の興味や専門性と市場ニーズが重なる領域を見つけましょう。

ブログテーマを決めるときの注意点

ブログテーマを選ぶ際は、いくつかの重要な注意点があります。

テーマは1つに絞る
需要・興味のないテーマを選ばない
YMYLジャンルを選ばない

あとから気づいても手遅れになる可能性があるため、ぜひ参考にしてください。

テーマは1つに絞る

ブログで成功するためには、メインテーマを1つに絞ることが重要です。

複数のテーマを同時に扱うと、それぞれの記事の質が低下してしまう可能性が高くなります。

メインテーマを1つに定めると、以下のような利点があります

記事の専門性が高まる
ターゲットが明確になる
コンテンツの一貫性が保てる
検索エンジンでの評価が上がりやすい

たとえば料理がメインテーマなら、調理技術や食材知識、レシピ開発など、料理に関連するさまざまなトピックで記事を展開できます。一方で、料理と全く関係のないテーマは書く必要がありません。

このように、ブログ運営を始める際は、自分の得意分野や情熱を持って取り組めるテーマを1つ選び、そこに焦点を当てて記事を作成していくことをお勧めします。

需要・興味のないテーマを選ばない

需要のないテーマでブログを書き続けても、読者を獲得できません。テーマ選定の際は、実際のデータに基づいて市場の需要を確認しましょう。

選定する際は、以下の3つの指標が参考になります。

Googleトレンドやキーワードプランナーで月間検索数1000以上あるか
競合ブログの投稿数・更新頻度・コメント数から見た市場の活性度は高いか
SNSでの関連投稿数やハッシュタグの使用頻度から見た一般的な認知度はあるか

市場の需要と自分の興味・関心のバランスを取ることが、長期的な運営の成功につながります。

読者に価値ある情報を提供し続けるためにも、自分が本当に書きたいと思えるテーマを選びましょう。

YMYLジャンルを選ばない

YMYLとは「Your Money Your Life」の略称で、お金や生活に重大な影響を与える可能性のある情報を扱うジャンルを指します。

一般的なブロガーがこのジャンルを扱うのは、大きなリスクを伴います。

その理由は、専門性が高くない人が発信しても、Googleで上位にインデックスされる可能性が低いためです。YMYLジャンルに該当する主な分野と注意点について、以下にまとめました。

ジャンル	リスク内容
医療・健康	誤った医療情報で健康被害の可能性がある
金融・投資	不適切な投資助言で金銭的損失の危険がある
法律相談	誤った法的助言で深刻な問題に発展する可能性がある

これらの分野で情報発信をする場合は、必ず関連する資格や専門的知識が必要です。

専門家の監修なしでYMYL分野の情報を発信すると、読者に不利益を与えるだけでなく、法的責任を問われる可能性もあるため注意が必要です。

YMYLジャンルに必要な信頼性の基準

YMYLジャンルは、人々の生命、財産、健康、安全に直接影響を与える分野です。

医療、金融、法律などの専門的な内容を扱う場合、高度な信頼性が求められます。発信のために求められる資格を表にまとめました。

ジャンル	求められる資格
医療分野	医師免許看護師資格薬剤師など
金融分野	ファイナンシャルプランナー証券アナリストなど
法律分野	弁護士資格司法書士行政書士など

これらの分野では、誤った情報が読者に深刻な影響を与える可能性があります。代わりに、厚生労働省や金融庁などの公的機関が発信する信頼性の高い情報を参照するよう読者を誘導しましょう。

また、専門家への相談を推奨し、個人の判断だけに頼らないよう注意を促すことが重要です。

おすすめのブログテーマ5選

人気の高いブログテーマを5つ厳選してご紹介します。

転職
生成AI
ペット
ビジネス・自己啓発
恋愛・人間関係

各テーマの特徴と、効果的な情報発信のポイントを具体的に解説していきましょう。

1．転職

転職経験者の知見を活かし、これから転職を考える人々に向けて実践的なアドバイスを発信できるテーマです。

転職市場は年々拡大を続けており、2024年11月の求人倍率は2.82倍と活況です。（doda調べ）

転職求人倍率グラフ「2024年11月の求人倍率は2.82倍」 — 出典：パーソルキャリア

転職活動の各段階で必要なノウハウを発信していくと、転職希望者にとって参考になるブログとなります。切り口としては以下のようなアイデアがあります。

履歴書・職務経歴書の効果的な書き方と具体例
面接での質問への対応方法と印象アップのテクニック
転職先の企業研究や情報収集の具体的な方法
業界・職種変更に必要なスキルの習得方法
内定後の退職交渉や引き継ぎのポイント

特に、実体験に基づく具体的なエピソードは読者の共感を得やすく、記事の信頼性を高められます。

転職後の環境適応や人間関係構築のコツなど、実践的な情報を継続的に発信すれば、読者に寄り添ったブログとして評価されるでしょう。

2．生成AI

生成AIに関する情報ニーズは急速に高まっており、ChatGPTなどのAIツールの活用方法を発信するブログは、多くの読者を引きつけます。

特に、業務効率化や創造的な活用法に関する実践的な知識は、ビジネスパーソンから高い関心を集めています。

読者が興味を持ちそうなトピックの具体例には、以下のようなものがあります。

AIを活用した文書作成や企画立案の効率化テクニック
各種生成AIツールの特徴と使い分けのポイント
効果的なプロンプト設計の方法とベストプラクティス
AIとの協業による新しいワークフローの構築事例
AI時代における人間らしい創造性の活かし方

以上のような事例の特徴は、技術の進化とともに常に新しい話題が生まれる点です。AIツールのアップデートや新機能の紹介、活用事例の検証など、継続的に記事を更新できます。

ただし、技術的な解説に偏りすぎず、読者の実務に即した実践的なアドバイスを心がけることをおすすめします。

AIと人間の協業による価値創造という視点を持って情報発信することで、より多くの読者を得られるでしょう。

3．ペット

ペットは、今や大切な家族の一員です。ペットの健康や生活に関する情報は、多くの飼い主にとって大きな関心ごととなっています。

また、経済産業省の統計によると、ペット用品の販売額は右肩上がりです。

ペットが健康で快適な生活を送れるようなサービスやグッズに対して、費用をかける人が増えていることがわかります。たとえば、ペットの健康管理に関して、定期的な健康診断やワクチン接種、日々の体調管理などの情報を求めている人は多いでしょう。

実体験に基づく具体的なアドバイスやしつけやグッズに関する情報は、初めて子犬や子猫を飼う人にとって、非常に役に立つものとなります。

専門家の意見を交えた信頼性の高い情報を提供できれば、多くの飼い主にとって役立つブログとなるでしょう。

4．ビジネス・自己啓発

ビジネスや自己啓発をテーマにしたブログは、実践的な知識やスキルを求める読者から高い支持を得ています。

特に経営者や管理職の方々の実体験に基づいた情報発信は、価値の高いコンテンツといえるでしょう。

ビジネスや自己啓発に関するテーマとしては、以下のようなものがあります。

テーマ事例	想定される読者層
起業体験談	独立志望者、起業準備中の方
生産性向上術	ビジネスパーソン全般
リーダーシップ論	管理職、昇進準備中の方

ビジネスや自己啓発をテーマにした場合、実際の経験や自己啓発の実践から得た独自の知見を体系的に発信できます。

資金調達の方法やチームマネジメントのコツなど、具体的なノウハウを提供すれば、読者にとってすぐに役立つ情報となるでしょう。

また、失敗談や克服のプロセスを共有すれば、同じ課題に直面している読者に新たな気づきや解決のヒントを与えられます。