ブログ記事の削除でSEO効果アップ！7つの判断基準と削除前の対策

2025年2月3日2025年3月3日

ブログ記事の削除は、サイトのSEOに良い影響と悪い影響の両方をもたらす可能性があります。以下のように思われている方もいるのではないでしょうか。

記事削除によるSEOへの具体的な影響が気になる
削除すべき記事の判断基準がわからない
記事を削除する際の正しい手順が知りたい

結論からいうと、記事削除は慎重に検討し、適切な手順を踏むことが重要です。

本記事では、記事削除がSEOに与える影響や、削除対象記事の見極め方、WordPressでの具体的な削除手順などを詳しく解説します。記事削除を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

ブログ記事削除がSEOに与える影響を徹底解説

ブログ記事の削除は、サイトのSEOに良い影響と悪い影響の両方をもたらす可能性があります。

このセクションでは、記事削除がSEOに与える具体的な影響と、その判断に必要な重要なポイントを解説していきます。それが以下の3つです。

専門性の評価が上がる
Googleからのペナルティ対策になる
アクセスダウンの可能性もある

それぞれ詳しく見ていきましょう。

専門性の評価が上がる

Googleは2022年のコアアルゴリズムアップデート以降、サイトの専門性をより重視する方針を明確にしました。

そのため、低品質なコンテンツを適切に削除すると、サイト全体の専門性が高まり、Googleからの評価が高まる可能性があります。

サイトの評価基準として重要なE-E-A-T（経験・専門性・権威性・信頼性）の観点から、古い情報や誤った情報を含む記事は、むしろサイトの評価を下げる要因となるからです。

低品質な記事を削除して、最新かつ正確な情報のみを提供するサイトとして認識されるようにしましょう。

記事削除による専門性向上の効果	評価への影響
古い情報の削除	最新性と信頼性の向上
誤情報の削除	正確性と権威性の向上
関連性の低い記事の削除	専門分野の明確化

サイトの主要テーマと関連性の低い記事を削除し、特定分野に特化したコンテンツのみを残すことで、Googleにサイトの専門性をより正確に理解してもらう効果があります。

Googleからのペナルティ対策になる

Google検索の基本事項（旧ウェブマスターガイドライン）のスパムポリシーに違反するコンテンツは、サイト全体のSEO評価を下げるリスクがあります。

そのため、問題のあるコンテンツを削除することが、ペナルティ対策として有効です。

以下のようなコンテンツは、Googleからペナルティを受ける可能性が高いため、優先的に削除を検討しましょう。

他サイトからのコピーコンテンツや重複コンテンツ
キーワードの過剰な詰め込みや不自然な配置
価値の低い薄いコンテンツ（100文字程度の短文記事など）
隠しテキストと隠しリンク
リンクスパムや過度な広告配置
ユーザーの意図に沿わない誤解を招く内容
事実と違う虚偽の内容
不正なリダイレクト

ペナルティを受けた場合は、Google Search Consoleで指摘された問題点を確認し、該当コンテンツを速やかに削除または修正する必要があります。その後、再審査申請し、ペナルティの解除を待たなくてはいけません。

予防的な対策としては、定期的なコンテンツ監査を実施し、ガイドライン違反の可能性がある記事を早期に特定して対処することです。

SEOにおけるコピーコンテンツの危険性については、以下の記事を参考にしてください。

アクセスダウンの可能性もある

ブログ記事を削除する際は、一時的なアクセス減少のリスクを考慮する必要があります。

特に、長期間にわたって安定したトラフィックを獲得していた記事の場合、その影響は顕著にでる可能性があります。

以下に、記事削除によって起こりうるアクセスダウンの主な要因をまとめました。

検索エンジンでインデックスされていた記事が消失し、一時的な順位低下が発生する
過去に獲得した外部サイトからの被リンクが404エラーとなり、リンクジュースが失われる
ユーザーのブックマークや他サイトからの参照リンクが機能しなくなり、直接流入が減少する
サイト内の関連記事リンクが切れ、クローラビリティとユーザー体験が低下する

実際の影響度は、削除する記事の重要性や蓄積された評価シグナルによって大きく異なります。

ただし、間違って高品質な記事を削除した場合、サイト全体のSEOパフォーマンスが回復するまでに数週間から数ヶ月かかることもあるので注意が必要です。

記事削除を検討する際は、現在のトラフィック状況や被リンクの価値を十分に分析し、慎重に判断しましょう。

削除すべき記事を見極める！専門家おすすめの7つの判断基準

ブログ記事の削除は慎重な判断が必要です。ここでは、SEO効果を最大化するために専門家が実践している7つの具体的な削除対象記事を紹介します。それが以下のとおりです。

アクセス数と収益性が著しく低い記事
サイトテーマと関連性の薄い記事
専門性や信頼性に欠ける古い情報
更新困難な時期物コンテンツ
重複・類似した低品質な記事
被リンクがない、もしくは少ない記事
サイト全体の評価を下げる質の低い記事

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.アクセス数と収益性が著しく低い記事

アクセス数と収益性の低い記事は、サイト全体のパフォーマンスを低下させる要因となります。

具体的な判断基準を設定し、データに基づいて削除を検討しましょう。

長期間にわたって改善が見られず、削除の候補となるのは、以下のような記事です。

評価項目	削除検討の目安
月間PV数	過去6ヶ月平均で10PV未満
収益性	アフィリエイト報酬・広告収入なし
検索クエリ数	月間検索数が5件未満

単純にPV数や収益だけで判断するのではなく、記事の作成・更新にかかるコストとの比較も重要です。1記事あたりの制作費用や更新時間を考慮し、投資対効果の観点から総合的に判断することをお勧めします。

また、Google Search Consoleで検索クエリやCTRのデータを確認し、改善の余地があるかどうかも検討しましょう。

数値が極端に低く、かつコンテンツの改善によっても回復が見込めない記事は、削除の対象となります。

サイトテーマと関連性の薄い記事

サイトの専門性とブランディングを維持するためには、メインテーマから外れた記事を適切に見極める必要があります。

特に、サイトの主要なカテゴリーに属さない記事は、ユーザー体験やサイト全体の評価に影響を与える可能性があります。

サイトの専門分野とは異なる個人的な趣味や日記的な投稿
メインターゲット層の興味・関心から外れた内容の記事
主要カテゴリーに分類できない、独立した単発的なコンテンツ
サイトの専門性やブランドイメージを損なう可能性のある記事

例えば、IT技術のブログで突然料理レシピを掲載したり、ビジネス情報サイトでペットの話題を扱ったりする場合が該当します。

このような記事は、たとえ単体で良質なコンテンツであっても、サイト全体の一貫性を損なう要因となりかねません。

検索エンジンはサイトの専門性を重視するため、テーマに沿った記事構成を維持することがSEO効果の向上につながります。

不要な記事を整理し、サイトの軸となるテーマに集中することで、より強固なブランディングを確立しましょう。

3.専門性や信頼性に欠ける古い情報

医療・健康・法律などの専門分野では、情報の正確性と信頼性が重要です。

古い情報や不正確な内容は、読者に誤った判断を促す恐れがあるため、細心の注意を払いましょう。

専門性や信頼性に欠ける記事の特徴は、以下のとおりです。

医療・健康情報が5年以上前のもので、最新の研究結果や治療法と矛盾している
法改正や制度変更後も更新されていない法律・税務関連の解説記事
情報源が不明確で、専門家の監修や公的機関のデータによる裏付けがない
個人的な体験談のみに基づく医療情報や投資アドバイス

特に、E-E-A-T（経験・専門性・権威性・信頼性）が重視される分野では、不正確な情報の掲載は、サイト全体の評価低下につながる可能性があります。

信頼性の低い記事を放置すれば、読者の信頼を損なうだけでなく、Googleのコアアップデートでも不利に働く可能性があります。

専門的な内容を扱う記事は、定期的な見直しと更新、または削除の判断を欠かさないようにしましょう。

4.更新困難な時期物コンテンツ

時期物コンテンツの中には、更新作業が煩雑で維持管理が困難なものが数多く存在します。

こうした記事は、古い情報のまま放置されることでサイト全体の信頼性を損なう可能性があります。

具体的には、以下のような記事です。

過去の季節イベントやキャンペーン情報（クリスマス商戦2020など）
旧制度や改正前の法律に関する解説記事
過去の統計データに基づく市場分析
特定年のトレンドやブームに関する記事
終了したサービスやプロダクトのレビュー

特に、法改正や制度変更に関する記事は、誤った情報を提供することで読者に不利益を与える可能性があります。

更新が追いつかない場合は、記事の削除を積極的に検討すべきでしょう。

ただし、アーカイブとしての価値が高い記事については「過去の情報である」という注釈を付けた上で保持することも一つの選択肢です。

記事の歴史的価値と更新の負担を天秤にかけ、最適に判断しましょう。

5.重複・類似した低品質な記事

同じテーマや内容を扱った記事が複数存在すると、検索エンジンはどの記事を上位表示すべきか判断に迷い、結果としてすべての記事のランキングが下がってしまう可能性があります。

特に、以下のような記事は統合や削除を検討しましょう。

同一キーワードを狙った記事で、内容の大部分が重複しているもの
商品レビューなど、視点や切り口に目新しさがなく情報が薄いもの
過去の記事の焼き直しで、新たな価値を提供できていないもの
異なるタイトルでも、本文の表現や構成が酷似しているもの

このような重複・類似記事は、最も品質が高く、アクセス数や被リンクの多い記事に情報を集約するようにします。残す記事は、オリジナルの視点や独自の分析、詳細な解説など、明確な差別化ポイントを持つものに限定しましょう。

記事を統合する際は、重要なキーワードや有益な情報を漏らさないようにします。

削除する記事のURLに統合先の記事へ301リダイレクトを設定し、SEO的な価値を維持しましょう。

6.被リンクがない、もしくは少ない記事

被リンク数の少ない記事は、外部からの評価が低いことを示す指標となります。

Google Search Consoleやahrefs、Ubersuggestなどのツールを使用すれば、サイト内の記事の被リンク状況を確認できます。

被リンクに関して、削除を検討する記事を以下の観点から選定します。

被リンク数が0～2件で、過去6ヶ月間のPVも1日平均10以下
リンク元がスパムサイトや低品質なサイトのみ
リンクが切れている、もしくはリダイレクトされている

ただし、被リンクが少ないからといって、すぐに削除を決定するのは避けるべきです。記事の公開時期が比較的新しい場合や、ニッチな専門性の高いコンテンツの場合は、時間をかけて被リンクを獲得できる可能性があるからです。

また、内部リンクで重要な役割を果たしている記事や、コンバージョンに貢献している記事は、たとえ被リンクが少なくても安易な削除は控えましょう。

記事の価値は、被リンク数だけでなく、サイト全体における役割も考慮して総合的に判断します。

7.サイト全体の評価を下げる質の低い記事

サイト全体の品質を向上させるためには、低品質なコンテンツを見極めて適切に対処する必要があります。

Googleの品質評価ガイドラインでは、サイトの信頼性を損なう可能性のある低品質コンテンツの存在が指摘されています。

以下のような特徴を持つ記事は、サイト全体の評価を下げる可能性が高いため、優先的に削除を検討しましょう。

主観的な感想や個人的な体験談が中心
客観的なデータや信頼できる情報源の引用がない
誤字脱字が目立ち、文章構成が整っていない
画像やグラフの説明が不十分
専門用語の解説が不正確で、読者に誤解を与える可能性がある
情報の出典が不明確で、事実確認が困難

このような記事を放置すると、サイト全体の信頼性が低下し、検索順位にも悪影響を及ぼす可能性があります。

定期的なコンテンツ監査を実施し、低品質な記事を特定・改善または削除しましょう。

記事を削除する前の対処方法

記事を削除する前に、これから紹介する対処法を試してみましょう。

削除前にリライトできないか検討する
noindexにする
アメブロ記事は下書き保存にする
非公開にする

ただし、プラットフォームごとに利用可能なオプションは異なるため、慎重に検討しましょう。

削除前にリライトできないか検討する

記事の品質が低いと判断した場合でも、削除する前にリライトによる改善を検討しましょう。

適切なリライトは、記事の価値を大きく向上させる可能性があります。

具体的なリライト方法は以下のとおりです。

最新の統計データや研究結果を追加して新しい情報を入れる
専門家の監修をいれて信頼性の向上をねらう
同じテーマの複数記事を統合して包括的な内容へ再構成する
具体的な事例や実践的なノウハウを追加する
客観的なデータに基づいた根拠を加える

特に、Googleが重視するE-E-A-T（経験・専門性・権威性・信頼性）の観点から、信頼できる情報源の引用や、客観的なデータを追加することで、記事の価値は大きく向上します。

リライトにより記事の品質向上が見込める場合は、削除よりも改善を優先し、既存の流入を維持しながらSEO効果を高めていきます。

ただし、リライトに必要なリソースと期待される効果を比較検討し、改善の投資対効果を慎重に判断しましょう。

noindexにする

ページの完全削除を決断する前に、noindexタグを設定して一時的にインデックス解除する方法が有効です。

この方法では、記事のURLやコンテンツ自体は残したまま、検索エンジンからの評価のみを遮断できます。

noindexの利点	影響を確認してから本削除を判断可能
確認項目	アクセス数検索順位関連ページへの影響
推奨期間	最低1ヶ月以上のデータ収集

noindexタグの設定は、WordPressであればSEOプラグインから、HTMLサイトの場合はheadタグ内に直接記述することで実装できます。設定後、Google Search Consoleで正しくインデックス解除されているか確認しましょう。

インデックス解除期間中は、サイト全体のアクセスデータや検索順位の変動を注意深く観察します。対象ページの非表示化による他ページへの影響も把握できるため、完全削除の判断材料として活用できます。

予想以上の悪影響が確認された場合は、noindexタグを解除して元の状態に戻すことも可能です。

アメブロ記事は下書き保存にする

アメブロでは、非公開にしたい場合は、下書きとして保存しなおしましょう。その手順は以下のとおりです。

記事の編集・削除を開く
該当記事の右側に表示される【編集】をクリックする
「下書き保存」をクリックする

注意点としては、間違って削除ボタンを押さないことです。アメブロの場合、一度削除した記事を元に戻せません。そのため、記事の削除を決断する前には、以下の点に注意を払う必要があります。

コンテンツの再利用可能性を考慮したテキストデータの保存
画像ファイルの別途バックアップ
コメントやアクセスデータなど、関連情報の記録

削除を実行する前に、記事の内容が今後も活用できる可能性があるか十分に検討してください。特に、一定のアクセス数がある記事や、ユーザーからの反応が良好な記事については、他のプラットフォームでの再公開を視野に入れたバックアップが重要となります。

非公開にする

非公開設定は、記事を完全に削除する前の試験的な対策として有効です。WordPressでは記事の公開状態を「非公開」に変更することで、一時的に検索エンジンからインデックスを外せます。

非公開化の手順
非公開化の手順	1.投稿一覧から対象記事を選択 2.クイック編集で公開状態を「非公開」に変更 3.更新ボタンをクリック
バックアップ方法	・サーバー会社提供のサービスを利用する・プラグインを使用する
効果測定	1.アナリティクスで非公開前後のデータを比較 2.流入やPV数の変化を分析

非公開設定後は、Google Search Consoleでインデックス状態を確認します。通常、非公開化から1週間程度でインデックスから除外されます。

この期間中に、アクセス解析ツールで流入やPV数の変化を詳細に分析して、完全削除した場合の影響を把握しておきましょう。

ブログ記事の削除手順（WordPressの場合）

WordPressでブログ記事を削除する際は、まず「ごみ箱へ移動」させてから、Google Search Consoleでの削除申請が必要です。

慎重な手順を踏むことで、記事の復元可能性を残しながら、確実にインデックスを解除できます。ここでは、WordPressとGoogle Search Consoleそれぞれの具体的な操作手順をご説明します。

記事を「ごみ箱へ移動」させる

WordPressダッシュボードの「投稿」メニューから、削除したい記事を見つけます。

記事を完全に削除する前に、まず「ごみ箱へ移動」させることをお勧めします。この操作により、30日間は記事を復元できる状態が保たれるからです。

投稿一覧画面で、削除したい記事のタイトル左側にあるチェックボックスを選択
一覧上部の「一括操作」プルダウンメニューから「ごみ箱へ移動」を選択
「適用」ボタンをクリックし確認ダイアログで「OK」を選択

複数の記事を一括で移動する場合は、該当する記事のチェックボックスを複数選択できます。誤って重要な記事を移動させないよう、確認ダイアログでの最終確認を必ず行いましょう。

ごみ箱に移動した記事は、30日以内であれば「復元」リンクをクリックすることで元の状態に戻せます。

この期間中に記事の影響を確認し、必要に応じて復元するかどうかを判断しましょう。注意点としては、30日後に自動的に削除されるため、期限を忘れないようにしましょう。

Google Search Consoleで削除申請する

Google Search Consoleでの記事削除申請は、インデックスされた記事を確実に検索結果から除外するための重要なステップです。

WordPressの管理画面で記事を削除しただけでは、Googleの検索結果に表示され続ける可能性があります。

削除申請には「一時的な削除」と「URLの完全な削除」の2つの方法があります。以下の基準で適切な方法を選択してください。

削除方法	適用ケース
一時的な削除	・記事の復活可能性がある場合・6か月程度の一時的な非表示を希望する場合
URLの完全な削除	・二度と公開しない記事・個人情報など緊急性の高い削除が必要な場合

削除申請の手順は、Google Search Consoleにログイン後、左メニューの「URLの削除」から対象URLを入力し、削除方法を選択するだけです。